理事長所信

理事長所信
- 第45代理事長 中込賢一 -

戮力協心

【はじめに】

私が青年会議所に入会した理由は出会いを求めていたからです。父親が経営している農業生産法人で働いていた私は、ただなんとなく生活をしていました。そのとき先輩から「JCやらないか?」と誘われ、入会したことで、ともに成長できる仲間との出会い、地域活動の機会をいただきました。青年会議所活動を通じてたくさんの仲間と出会うことができ、これまでの自分の意識を変えることができました。私はこのような本青年会議所が好きであり、とても感謝しています。

 

1977年6月3日、この地に64名の先輩方の高い志のもと日本で618番目の青年会議所が設立されました。そして本年度、一般社団法人南アルプス青年会議所は創立45周年の節目の年を迎えます。私たちがこうして現在も活動をさせていただけるのは、44名の歴代理事長をはじめとする先輩諸氏の皆様が、地域に必要とされる活動を行い地域から信頼される団体へと発展を遂げていただいたからです。我々は、これまでの歴史を築き上げてこられた先輩諸氏、これまで我々の活動を支えていただいた地域の皆様へ感謝の意を表すると共に、会員一同が結束し三信条「修練・奉仕・友情」のもと「明るい豊かな社会」を築き上げるために青年会議所活動に邁進してまいります。

新型コロナウイルスの感染拡大により、何が正解かわからない時代になっています。戦後の荒廃した時代に青年会議所は設立され、設立趣意書に「新日本の再建は我々青年の仕事である。」という一文があります。今こそ「明るい豊かな南アルプス市」のために、素晴らしい仲間とともに本青年会議所が率先して行動していきましょう。

 

【みんなで会員拡大】

会員の数が多ければ、LOMの維持ができ、より大きな事業を行うことができますが、青年会議所が大きな事業を行えるようにすることだけが、会員拡大の目的ではありません。

青年会議所は大きな事業を行うことを目的にしているわけではなく、地域の課題を調査・研究し解決をすることを目的として活動しています。その活動の中で、会員は様々な経験と学びを得て自己成長し、地域におけるリーダーとなります。

青年会議所が会員拡大をするということは、地域に多くのリーダーを輩出していくことであり、まちづくりをすることそのものとなります。

市内には地域貢献を目的にされた団体がたくさんあり「JCがある時代」から「JCもある時代」になってきています。会員拡大を行う上では、JCとは何か、JCらしさとは何か、この答えが必要ではないでしょうか。

本青年会議所の前身である社団法人峡西青年会議所創立宣言文の一文に「地域の新しいリーダーとなるべく指導者訓練を基調とした自己の修練を積み重ね」とあるように、また、青年会議所のミッション(JCI Mission)に「より良い変化をもたらす力を青年に与えるために発展・成長の機会を提供すること」とあるように、私は、「自己の修練を行いリーダーとなれる人財の育成」がその答えだと考えます。

会員を増やすと同時に会員同士の交流を行い、私たち会員は多様な価値観を聞き、青年会議所での活動を自己成長の機会としましょう。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、従来の拡大活動ができない場合もあります。そのため、どのような状況下でも活動できる拡大の方法を模索し、実行していく必要があります。また、入会者を増やすと同時に退会者を出さないように、新入会員へのフォローと会員が積極的に活動に参加できるような会員同士の交流を行います。

 

【みんなが人と人のつながりを大切に】

国際社会や人口減少社会と言われている現代において、他との違いを認めるという多様性が求められています。多様とは様々な職業・性別・年齢・国籍・価値観を持っているということです。青年会議所活動においては多様な価値観を持った人と出会えることがメリットの一つです。今までの自分にない新しい捉え方は、多様性から生まれます。自分と似たような価値観を持った人とばかり関わっていても新しいアイデアを生み出すことはできません。青年会議所活動においては、多様な価値観を持った人と出会える機会を得ることができます。その機会のなかで私たちは自分で考え、新しい考え方を手に入れることができ、未来を明るく豊かにすることができます。

また、現代は、第三次産業革命のFacebook、LINEといったSNSの発展により、いつでも、どこでも、誰とでもつながれるような社会に変化しました。SNSが当たり前の社会において、コミュニケーションをとるためには思考力・判断力・表現力等の「相手に伝える力」が必要になります。多様な人と出会える青年会議所活動を通じて、「相手に伝える力」を養います。

本年度は本青年会議所から山梨ブロック協議会会長を輩出します。これを機に、より一層山梨ブロック協議会との連携を図るとともに、県内の10LOMとの交流を積極的に行い、「多様な価値観を持った人との出会える機会」を大切にします。そのために、公益社団法人日本青年会議所や関東地区協議会の事業、山梨ブロック協議会の委員会や事業への参加率を上げていきます。

 

【みんなでSDGs】

SDGsは2015年に世界で取り組みがスタートし、2019年度公益社団法人日本青年会議所の総会において「青年会議所が日本一のSDGs推進団体になる」ことを目標においた「SDGs推進宣言」が全会一致で採択されました。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。様々な企業や地方自治体でも取り組みが進められていますが、南アルプス市においてはSDGsに積極的に取り組んでいる団体はまだまだ多くないと考えます。だからこそ本年度、本青年会議所では率先してSDGsを推進する運動を展開していきます。

本青年会議所において過去に行われてきた事業はSDGsに関係するものが多くありました。代表的な「市町村合併」に向けた活動はSDGs目標11番の「住み続けられるまちづくりを」、目標17番の「パートナーシップで目標を達成しよう」が当てはまるのではないでしょうか。

SDGsでは「地球上の誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。そのためには我々会員がSDGsを理解したうえで、市民へSDGsに興味を持ってもらう活動を行います。

 

【多様な人が活躍できる組織へ】

青年会議所という素晴らしい組織の成長・発展につなげていくためには、必要な改革があります。

多様性が求められている今の社会の中で、家族・仕事・地域活動等の優先順位は人それぞれであり、それぞれの考え方を認めた上で、全ての会員が活躍できる組織運営を行わなければなりません。また、新型コロナウイルスの感染拡大が、従来の常識を大きく変えました。Withコロナの中でどのような組織運営を行えば良いか、Afterコロナに向かって今どのような組織運営に変えていくべきか、従来のあり方にとらわれず新しい方法を模索しなければなりません。

現在の本青年会議所の会員は、在籍年数の短い会員数が多くなってきています。私は青年会議所において事業を企画し、より良いものにするための議論をする。その過程を経験することに学びがあると考えます。その学びを得るためには、入会してから間もない会員も含め、会員一人ひとりが事業構築の過程を学べる機会が必要になります。

総務委員会は事務全般や部署と部署をつなぐといった幅広い分野の業務があります。社会において働き方改革や生産性の向上が求められる中で、総務業務のあり方も変えなければなりません。総務全体の業務を把握し、続ける・変える・減らす・やめるを「限られた資源の中で生産性よく業務を行うため」によって選択し、業務の改善を行っていく必要があります。

「大人の学び舎」と言われる青年会議所が今後も成長・発展していくためにも、現状を客観的に考え、改革した組織運営を行ないます。

 

【故ふるきを温たずねて(温あたためて)新しきを知る】

創設してから45年のあいだには、その時代にあった社会や地域の問題に、英知と勇気と情熱を持って取り組まれてきた先輩諸氏の歴史があります。現在、在籍年数が短い会員が多く未来に襷をつなげるためには、本青年会議所の歴史を振り返り、知っていかなければなりません。

さらに、私たちがこの地域において45年という永きに渡り活動できてきたのは、地域の人たちの理解と協力があったことへの感謝も忘れてはいけません。

本年度は、1年間の結束力を強めるための新年互礼会、歴史を振り返り、関係者への感謝を伝える45周年式典、卒業生の活動してきた想いを知り、新たな門出を祝う卒業式を開催します。これまで本青年会議所では礼節を重んじる厳粛な式典が開催されてきました。

新型コロナウイルスの感染拡大により、従来を踏襲することが難しくなった中でも、私達が本青年会議所の伝統を次代に引き継ぐ役割を担えるのだということを示すため、最善な方法を考え実行します。

 

【おわりに】

私たちは第四次産業革命であるAIやloTによって正確で沢山の情報はすぐに手に入れることができ、知識や情報の解析は必要なくなるかもしれません。それ故に、今後の社会においては、手に入れた情報を他者に正確に伝えることと、情報を効果的に使うこと、そして情報をもとに新しく発想することが必要になります。青年会議所活動は多様な社会への対応力を学ぶには最高の場所だと考えます。

私たちは40歳を迎える年に卒業します。限られた時間の中で成長するためには、全力で仲間と切磋琢磨しながら活動することが必要だと考えます。本年度はコロナ禍での社会変化、山梨ブロック協議会会長の輩出、創立45周年、多数の卒業生、と本青年会議所にとって、今まで以上に積極的に協力して活動していかなければならない1年になります。このような1年を素晴らしい仲間と一緒に自己成長できる機会にしていきます。そして、成長できた自分たちはこのまちを「明るい豊かな社会」に築き上げることができる、と私は確信しています。

 

最後に、45年の歴史ある組織の理事長職を賜り、光栄であると同時に大きな責任を感じます。そして何より在籍年数の短い私を理事長に承認していただいた会員の皆様に感謝をしています。全身全霊で活動を行なってまいりますので、関係者の皆様、シニアの皆様、会員の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げ、理事長所信といたします。

 

基本方針

  1. 会員拡大・交流事業の開催
  2. 多様な人と出会える機会の創出
  3. SDGs推進事業の開催
  4. 組織運営と事業構築の過程を学べる機会の創出
  5. 厳粛な式典の開催
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