理事長所信

~共に歩む仲間と切り拓く希望への道~

2017年度一般社団法人南アルプス青年会議所
理事長所信

第41代理事長
中込 順也

【はじめに】
日本は戦後復興から高度経済成長を経て世界有数の経済大国へと発展を遂げ、現在私達は平和で豊かな社会を生きることができています。しかし国際情勢の不安や経済問題、世界に類を見ない超高齢社会に突入しており、現状に安穏としてはいられない状況に置かれています。また、道徳心の低下に起因する犯罪や社会問題も日々起こっており、希望に満ちた未来を迎えるためには、ただ経済や物質的に豊かであるだけでなく、道徳心のある社会を構築していかなければなりません。この状況を打破し明るい未来を切り拓くのは、「武士道」に示されるような古くからある日本人の精神性を我々が体現して地域を牽引する必要があると考えます。「修練・奉仕・友情」の三信条を掲げ、明るく豊かな社会を目指す青年会議所にはその精神が脈々と受け継がれています。
「倫」とは「みち」や「とも」と読まれ、「人の守るべき筋道」、「仲間」と言う意味があり、青年会議所は仲間と共に筋道を大事にして活動する団体で、その道は常に明るく豊かな社会へつながっています。
1977年に誕生した本青年会議所は、昨年2016年度、創立40周年記念式典において不易流行のスローガンの下に中長期ビジョンであるアクションプランを発表しました。41年目となる本年、我々がとるべき行動は、共に歩む仲間と支え合い、未来に向かって道を切り拓くことです。地域のために運動し、この団体を今日まで支えてくださった諸先輩方、地域の方々への敬意と感謝を忘れず、青年会議所運動を邁進します。

【義】 ~義は人の道なり~
「義」とは道理に従って決断する力です。明るく豊かな社会の実現を大義としている青年会議所ですが、仕事や家庭を両立させながらの委員会・理事会・例会などの様々な活動は多忙を極め、とるべき行動が疎かになる場面もあります。総務委員会は諸会議の運営を始め様々な業務を取り纏める上で、各委員会の橋渡しとなり、実質的には会議所全体の舵取りをするのに適した委員会であると考えます。
また昨年発表したアクションプランに則り、我々の行動が着実に目指す方向に向かっているか、時代に沿った計画になっているか、次代に繋ぐためにもしっかりと検証を行います。
明るい豊かな社会の実現という本来の目的(大義)を見失わないために迷わず正しい決断をし、組織の運営を行います。

【勇】 ~正しきことをなす。義を見てせざるは勇なきなり~
南アルプス市は関東・関西の大人口圏に囲まれる恵まれた立地にあり、ユネスコエコパーク登録、東京オリンピックの開催予定、中部横断道の開通計画、リニア中央新幹線開通計画など、まちの活性化に好機として捉えられる計画も数多くありますが、今何もしなければ多くの機会を見過ごす事になります。交流人口を増やし市内外の多くの人に地域の魅力を広めることが、仕事の創出にも繋がり、市外に出て行った若年層や南アルプス市を知らなかったひとが南アルプス市に訪れ、暮らすことを選択肢のひとつとするきっかけとなります。
未だ誰も経験がない高齢化社会に対して先見の明をもって一手を投じるということは、少なからず新たな挑戦をする部分があり、それには覚悟と勇気が必要です。
かつては田畑に不向きな洪水多発地帯を懸命な治水事業で日本随一の果樹地帯へと変えるなど、逆境に負けず知恵と勇気をもって生活してきた歴史があり、我々はその子孫です。
我々青年のなすべきことは不安要素を見て嘆くことではなく、明るく豊かな社会の実現を大義として未来に夢と情熱をもち、そこに向かって邁進することです。仲間とともに魅力ある南アルプスへの道を見出し、勇敢な志を胸にまちづくり運動を展開します。

【礼】 ~泣く人と共に泣き、喜ぶ人と共に喜ぶ。~
国土が狭い中に多くの人が暮らす日本では、古くから礼を重んじお互いを尊重することで無益な争いを避け、平和な社会を構築しました。
しかしながら、明治維新以降の科学文明の進化、生活様式や行動規範の劇的な変化や急激な人口増加に伴って核家族が多数を占め、世代間交流や地域交流が徐々に希薄になりました。親から子、祖父母から孫へ受け継いできた知恵や文化、地域社会での助け合いの精神が薄れつつあることが様々な問題を引き起こしていると考えます。
我々の暮らす南アルプス市は都心に比べ大家族や地域交流が比較的多く、それらの必要性を感じている方も少なくありませんが、それを伝える世代が高齢化し、伝承の機会が減っていることは自明です。
世代間交流・地域交流の機会を創出し、いま一度ひとを思いやる心を持ったひとで溢れることで明るく豊かな社会の構築に繋がると信じ、礼を重んじるひとづくり運動を展開します。

【仁】 ~慈悲の心~
「仁」は人間の魂が持つ性質の中で最も気高きものとして認められてきました。愛・寛容・他者への情愛を持ってこそ真の絆を得ることが出来ます。青年会議所は相手の成長や事業の成功を願って議論をすることが重要です。友情をもって交流し、その背中を見せることで新たな仲間が真のJayceeへと成長する交流運動を展開し、仲間と共に成長します。そして新たに仲間になった皆さんは貪欲に機会を掴み、地域のために率先して行動するJayceeへと成長しましょう。

【誠】 ~真実と誠実「武士に二言なし」~
誰もが40歳で卒業を迎える青年会議所は、常に新たな仲間を迎えなければ自ずと消滅してしまいます。しかし、単に組織を維持することが拡大の目的ではなく、我々の運動を支える仲間をより多くこのまちに増やすことが真の目的です。そして、未来を担う青年が我々の運動に加わることを選択肢のひとつとして捉えてもらうためにも、多くの人に認知・理解いただくことが重要です。
我々の活動を広く正しく伝えることで情熱を伝播し、より多くの同志を増やすことがこのまちの発展に繋がると信じて、真実と誠実さをもって会員拡大と広報活動を展開してまいります。

【結びに】
地域の未来のために活動すること、青年としての真っ直ぐな思いを間違わぬために、新渡戸稲造先生の著書・武士道から多くの言葉を引用させていただきました。急激な技術革新と人口増加で忘れられた古き好き日本人の精神性や倫理観は、混迷した現代日本が希望に溢れる未来を目指すために必要な精神だと考えます。「義」「勇」「礼]「仁」「誠」のそれぞれはバラバラに存在するのではなく、それらが相互に機能して正しい道を行くことを武士道は教えます。青年会議所においても各委員会や会議体がバラバラに動いては組織が成り立ちません。お互いに仲間が支えあい一つの道を歩むことを願い、「倫」という文字をスローガンに掲げさせていただきました。

地域の未来が明るく豊かな社会であるために今できることを仲間と考え行動し、偉大な先輩方から受け継いだ青年の運動を未来永劫受け継いでいくためにも粉骨砕身して一年を邁進する所存です。一般社団法人南アルプス青年会議所の活動に、シニアの皆様、行政・諸団体の皆様、地域に住まう方々のご理解とご協力をお願い申し上げ、理事長所信とさせていただきます。

[基本方針]
1.組織運営とアクションプランの検証
2.まちづくり事業の開催
3.ひとづくり事業の開催
4.会員交流運動の実施
5.会員拡大と広報活動の実施